先日、これがホップという写真を載せて、「かつて栽培していたホップの残党か?」
のような記事を載せました。
ところがです、どうも、そうではないかもしれない、ということがわかってきました。
ネットで調べたところでは、
ホップは、西洋唐花草という植物の雌花である毬状の花なのですが、
この「西洋…」のほかに「カラハナソウ」があって、日本にも生えているんだとか。
更には、庭や道端に生えて人を悩ませている、カナムグラもこのホップの仲間と近縁種なんだとか。
そのことを確かめようと、観察してきました。
ホップ栽培は雌株だけを栽培してホップ(毬状の雌花)の味を維持するそうなので、
雄花が同時にあれば、それはホップではなくて、日本の中部以北に自生するカラハナソウである可能性が高くなります。
電柱に巻き付いた毬花
カナムグラはすべての葉っぱが手のひら状になっています。
カナムグラの雄花
まだ開花していませんが、開花すると花粉症の原因にもなるそうです。
さて、これと似た雄花を見つけました。
葉っぱがカナムグラとは明らかに違います。
これがカラハナソウの雄花ではないかな?
雌雄の株が自生しているようなので、ホップの親である西洋カラハナソウとは別の、カラハナソウの可能性が高そうです。
では、最初の写真の物はホップではないのか?
イギリスでは、ジャパニーズ ホップ というそうなので、れっきとしたホップです。
先日採取したものを解体していたらいい匂いがしてきました。ハーブの香りというのでしょうね。
食べてはいないので、苦みはわかりませんが。
これでビールを作ったら、正真正銘のジャパニーズ ビールでしょう。
ところで、カナムグラは雄花ばかり(ということは雄株)ばかりが目に付いていますが、雌株はあるのかな、と探したら、これでしょう、ありました。
中央当たり(蛙さんの後ろ側)に雌花が見えます。
昔の歌(万葉集?)にある やえむぐら茂れる宿の寂しきに人こそ見えね秋は来にけり
と歌われたヤエムグラこそ、じつはカナムグラだという説もあるようです。
ややこしいのは、そのヤエムグラというのがうちの庭にも生えているつる状の草だということ。
ヤエムグラ
茎は素手でつかむとザラッとしているので、作業用のゴム手袋が必要です。そんな点はカナムグラと一緒ですが、見た目の姿はずいぶん違います。
調べていて、見つけてしまったのは、ごく近くに、今現在西洋ホップを栽培している方がいるということでした。
若い方のようなので、農業ベンチャー でしょうか。
自生種のカラハナソウでグリーンカーテンがうまくいかなかったら、苗を分けてもらおうかな(苗販売もしている)。*Hop farm Kobayashi とありました。