おにぎり型の三角形の皿を思いついて作成に掛かりました。
高さ3cmのたたらを作って、これを削って作ります。
車の開発などで昔言われていた「クレイ作業」ですね。
車に比べると単純この上ないですが、理想のカーブを求めるのは同じでしょう。
それを外型にして作ったのがこれ。
高さが18cm(焼くと16cm)あるので、2個のおにぎりと汁けがあってもいいおかずを置けるようにと考えました。
今出品しているネット店舗(minne)は若い女性がお客さんの大半のようなので、爺さんが作った焼き物が受け入れられるとはとても思えない。
この三角おにぎり皿は、若い女性のうち小さな子供がいるならば、あるいは気持ちが動くかも、というような想定での商品開発(?)です。
それと、開発がうまくいってできた物は、products つまり単品ではなくて複数作られるということが、常識なんだけど、「同じものです」と言い切れないこれまでの自分がいて、そこらの意識との闘い(大げさかな)を迫られているわけで・・・
5mmのたたらで作ったけれど、ちょっと重たいので、底を削ったほうがよさそうです。
もう一つ、こだわっているのが、楕円皿。
型で作ったとき、底がゆがまないようにするのに注意が必要(2個作って1個はうまくいった)。
今回新たに、手びねりで作るというのをやってみた。
真ん中のが型で作った物。広がっているので大きく見える(実際サイズが大きい)。
それに比べて、手びねりのは深さが勝っている。
底は厚さ8mmにしたので、高台を削り出した。
縁と底がアクセントに。
カレー皿としてはこっちのほうがいいかも。
商品というのは、売れて、使われなければ商品になれない。作っただけじゃ完結しない物。
陶芸で難しいのは、其処なんだよね、とつくづく思うこの頃です。