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Ⅳ期の窯・初焚き(No.41)

 昨日、早朝5時半より窯焚きを始めました。
 Ⅳ期の窯の初焚きです。
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 12時間というのが前の窯の標準でしたが、少し前に伸ばして大きくなったこと、前に伸ばしたので、後ろの部屋が火から遠ざかったことから、15時間はかかるかな?と思っていました。
 結果は、16時間で火を止めることになりましたが、温度が上がりません。
 前の部屋は。5時間で1000度、8時間で1100度と上がって行きましたが、後ろの部屋の温度は、8時間で1000度ちょっと。この温度は、前の窯では5時間で到達した温度でした。
 8時間たった1時以後は後ろの部屋を上げることを意識して火を焚きました。
 12時間たって、やっと1130度ということで、そのあとは記録を取ることも忘れてひたすら窯に薪をくべました。
 細割薪が尽きて、これで終わりか?諦めよう、とか思いながら、燃せるものを探して、これで最後、とか思いながら続けたわけです
 薪窯焚きでは、「燃せるものなら小屋でも、家でも燃やして窯焚きを続けたい」心境が少しわかったかな?
 16時間かかって、終えたときは上で1180度、下の温度計で1150度でした。最低でも1200度への到達が、「焼けたかな」と思える最低条件なので、「焼けてないでしょう。」
 かろうじて、前の部屋の鞘鉢の中の4点が焼けた可能性があるかな。
 毎度毎度、神経戦になる窯焚きです。
 今日昼頃に色味穴から覗いて見ました。
 「う?カップの取っ手が光っているぞ?」
 希望を持ったわけではありませんが、時間でも、使った薪の量でも、3割増しだったことが、多少は効いているかな。
 前の部屋が焼けていればいい、と言うつもりで明日の窯開けに臨みます。
 
 今回の窯では、前の部屋の隙間にあらかじめ薪材や炭を詰めて、炭焼きのように燻焼きにして、温度が上がってきたところで、燻された木に一気に火がつくというイメージで、窯焚き時間の短縮を試みました。水蒸気様の煙が窯のあちこちから出ているのは、初期の炭焼き状態の時です。
 前の部屋では、1時間後 50度、2-200度、3-750度、4-950度くらいまでは当たっていたのですが、それ以後は凡庸な上昇ニとどまってしまいました(入れてあった薪などが燃え尽きたんでしょう)。
 前の窯では4つあった焚口を、大きな1つだけにしたので、上げるためにできることはあまりなく、追い上げるような焚き方が見つけられませんでした。穴窯タイプとも言える窯になったので、時間はもっとかかるのかもしれません。
 でも、この窯でも、標準は12時間を達成したいので、多少の改造を含めて、方法を探ってみます。

by inutoutuwa | 2019-05-25 19:59 | 薪窯 | Comments(0)

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